無地のグラスに注いだ白い豆乳と、小皿の乾いた大豆を木の台に置いた様子

調製豆乳と無調整豆乳の違いは?大豆固形分と表示の見分け方

売り場で「調製豆乳」と「無調整豆乳」が並んでいて、何が違うのか迷ったことはありませんか。調製豆乳と無調整豆乳の違いは、大豆固形分の割合と、砂糖類や食塩などが加わっているかどうかです。

国の決まりでは、いわゆる無調整豆乳はパックの名称が「豆乳」で、大豆固形分が8%以上の物です。調製豆乳は、豆乳に砂糖類・食塩・植物油脂などを加えた、大豆固形分6%以上の物です。この記事では、豆乳飲料を含む3つの種類と、パックの表示での見分け方を、消費者庁と農林水産省の資料をもとにまとめます。

この記事でわかること

  • 豆乳の3つの種類と国の決まり
  • 調製豆乳と無調整豆乳の違い
  • 豆乳飲料とは何か
  • パックの表示の見方と、料理での使い分けの考え方

豆乳の種類とは:国の決まりで3つに分かれる

この記事では、大豆から作る乳状の飲み物を「豆乳」と呼びます。国の決まりでは、豆乳・調製豆乳・豆乳飲料の3つに分かれます。

消費者庁の食品表示基準の豆乳類の定義をまとめた資料では、3つを大豆固形分の割合と、加えてよい物で分けています。

豆乳は、大豆から熱水などでたんぱく質などの成分を溶かし出し、繊維質を取り除いた乳状の液です。調製豆乳は、その液に砂糖類・食塩などの調味料や、大豆油などの植物油脂などを加えた物です。豆乳飲料は、調製豆乳などに果汁や乳製品などの風味の原料を加えた物などです。

豆乳の3つの種類の図。大豆からの液の豆乳、砂糖類や食塩などを加えた調製豆乳、豆乳や調製豆乳などに果汁や乳などの風味の原料を加えた物などの豆乳飲料

2026年4月1日には食品表示基準が改正され、豆乳類の定義の書き方が見直されました。3つの名前と、大豆固形分の8%・6%・4%の線は変わっていません。2030年3月31日までに製造・加工・輸入された物は、前の決まりの表示でもよいとされています。

このほか、農林水産省の日本農林規格(JAS 1800:2024「豆乳類」)も、豆乳類の品質の基準を決めています。JASは、事業者が任意で使う規格です。

同じ大豆の食品では、大豆ミートにも国の規格があります。大豆ミートの原料と、国の規格・表示の見分け方で紹介しています。

調製豆乳と無調整豆乳の違い:大豆固形分と加わる物

調製豆乳と無調整豆乳の違いは、大豆固形分の割合と、大豆からの液のほかに加わる物です。いわゆる無調整豆乳は、名称が「豆乳」の物を指します。

農林水産省のQ&A(作成当時の情報)では、豆乳類は大豆由来の固形分の量などで3種類に分かれると説明されています。消費者委員会の食品表示部会の議事録(2026年1月)では、消費者庁が、大豆固形分を大豆がどれぐらい使われているかの指標と説明しています。

種類 大豆固形分 加えてよい物
豆乳 8%以上 大豆からの液だけ
調製豆乳 6%以上 調味料・植物油脂など
豆乳飲料 4%以上 果汁・乳などの風味原料

表は、消費者庁の食品表示基準の定義をもとに、編集部が整理したものです。豆乳飲料のうち、果汁が5%以上10%未満の物は、大豆固形分が2%以上です。

JAS 1800:2024 では、JASの格付を受けた豆乳は、原材料が大豆だけで、添加物を使わない物です。JASの格付の基準には、パックに書く大豆固形分とは別に大豆たん白質含有率があり、豆乳は3.5%以上、調製豆乳は2.8%以上です。調製豆乳に使える原材料は、大豆・脱脂加工大豆・食用植物油脂と、砂糖などの糖類・蜂蜜・食塩などの調味料です。

調製豆乳は、飲みやすくするための砂糖類や食塩などが加わる分、味が付いています。業界団体の日本豆乳協会は、料理やお菓子作りに使う豆乳の選び方として、大豆独特の香りが苦手な時は、調製豆乳を好みで使い分けてもよいと説明しています。

「無調整豆乳」は正式な名前?名称の欄の見方

パックの一括表示の「名称」の欄には、「豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」のどれかが書かれます。この3つの名前は、決まりに合う物にしか使えません。

「無調整豆乳」という名前の区分は、食品表示基準にもJASにもありません。「無調整」は、名称の欄に書かれる言葉ではありません。種類は、名称の欄に「豆乳」と書かれているかで確かめます。

売り場などでの呼び方と、パックの名称の欄の書き方の対応の図。無調整豆乳は豆乳、調製豆乳(調整豆乳とも)は調製豆乳

字は「調製豆乳」が国の決まりの名前で、名称の欄にもこの字で書かれます。商品名に名称の言葉を使っていない時は、商品名の近くに14ポイント以上の文字で名称の言葉を書く決まりです。

豆乳飲料とは:調製豆乳との違い

豆乳飲料は、調製豆乳などに、果汁や野菜の搾汁、乳や乳製品、穀類の粉などの風味の原料を加えた物などです。大豆固形分は4%以上で、調製豆乳の6%以上より低い線です。果汁が5%以上10%未満の物は、2%以上です。

JAS 1800:2024 では、豆乳飲料の風味原料として、果汁・野菜の搾汁・コーヒー・ココア・牛乳・粉乳・穀類粉末・抹茶などが挙がっています。大豆固形分とは別の物差しの大豆たん白質含有率は、JASの格付の基準で1.7%以上、果汁が5%以上の物は0.9%以上です。

豆乳と名の付く飲み物でも、豆乳飲料には乳を加えた物があります。乳が入っているかは、原材料名とアレルギー表示で確かめましょう。

豆乳の選び方:パックの表示の見方

パックの表示は、名称、大豆固形分、原材料名、アレルギー表示、保存方法の順に見ると確かめやすくなります。

豆乳のパックの表示を見る順の図。名称、大豆固形分、原材料名、アレルギー表示、保存方法

見る所ごとに、書いてあることと、その意味を表にまとめました。

見る所 書いてあること 意味
名称 豆乳/調製豆乳/豆乳飲料 3つの種類のどれか
大豆固形分 8%以上 など 3つの種類を分ける目印
原材料名 大豆、砂糖、食塩、大豆油など 何が加わっているか
アレルギー表示 (一部に乳成分・大豆を含む)など 乳などを含むか
保存方法 開封後要冷蔵 など 開けた後の扱い

表は、消費者庁の資料をもとに、編集部が整理したものです。名称の欄に「無調整」の言葉は入らず、いわゆる無調整豆乳は「豆乳」と書かれます。

大豆固形分の書き方

大豆固形分は、%の整数で書くか、豆乳なら「8%以上」、調製豆乳なら「6%以上」、豆乳飲料なら「4%以上」と書いてよい決まりです。果汁が5%以上の豆乳飲料は「2%以上」と書けます。

消費者庁の食品表示基準の見直しの資料(2026年1月)では、大豆固形分を3つの種類をはっきり分ける目印としています。そのうえで、表示の決まりを残すとしています。

原材料名の書き方

加工食品の原材料名は、原材料に占める重さの割合の多い物から順に書く決まりです。消費者庁の「食品表示ガイド 早わかり」に載っています。

大豆のほかに砂糖・食塩・大豆油などが並んでいれば、何が加わっているかが分かります。栄養成分表示の読み方は、この記事では扱いません。栄養成分表示の項目と数字の決まりで紹介しています。

料理と飲み物での使い分けの考え方

料理に使う時は、調製豆乳に砂糖類や食塩などが加わっている分も考えて、味付けをととのえます。原材料名を見ておくと、味付けを決めやすくなります。砂糖類や食塩の量を自分で決めたい時は、名称が「豆乳」の物を選ぶ方法もあります。

白い豆乳のスープのおわんに、ごはんの茶わんと青菜の小鉢を合わせた和の食卓

公的機関の献立にも、材料に「豆乳(無調整)」を指定している例があります。農林水産省のページで紹介している、ながいもの豆乳スープ(青森県のレシピ)では、すりおろしたながいもと豆乳を温め、塩で味をととのえています。京都市の健康づくりのサイトで紹介しているさつまいもの豆乳スープでは、材料に「調製豆乳」と書いています。

日本豆乳協会は、豆腐や湯葉を家で作る時は、調製豆乳では代わりにならず、名称が「豆乳」の物を使うと説明しています。同じ協会は、パック入りの飲み物用の豆乳は名称が「豆乳」の物でも、うまく固まらないことがあるとしています。パックに「豆腐が作れる」と書かれた物は作れる、とも説明しています。

そのまま飲む時は、国の決まりにどちらがよいという優劣はありません。原材料名を見て、味の好みで選べます。風味の付いた物を選びたい時は、果汁やコーヒーなどの風味の原料を加えた豆乳飲料も候補になります。

豆乳を選ぶ・使う時に気をつけること

容器包装された加工食品のアレルギー表示では、乳は表示が義務の品目で、大豆は推奨の品目です。消費者庁の食物アレルギー表示に関する資料(2025年12月)に載っています。豆乳類はどれも、原材料名とアレルギー表示で、乳などが入っていないかを確かめましょう。

賞味期限や消費期限は、開ける前に、表示の保存方法で保存した時の期限です。消費者庁の食品期限表示のガイドラインでは、開けた後は期限内でも品質が保たれるとは限らないとしています。「開封後要冷蔵」などの表示に従い、早めに使いましょう。

国民生活センターの電子レンジの事故の資料(2026年3月)では、飲み物を温めすぎると急に噴き出す「突沸」が起きることがあるとしています。突沸が起きうる飲み物として、豆乳も挙がっています。資料にある対策は次のとおりです。

  • 温める前にかき混ぜる
  • 飲み物用の機能を使う
  • 加熱時間を控えめにする
  • 温めすぎたと感じたら、1〜2分程度そのまま静かに置く

ご注意

食物アレルギーがある方や、病気の治療で食事の指導を受けている方は、取り入れる前に医師に相談してください。

よくある質問

そのまま飲むなら、調製豆乳と無調整豆乳のどっち?

原材料名と味の好みで選べます。砂糖類や食塩などが加わっていない物を選びたい時は、名称が「豆乳」の物を選びます。

「調整豆乳」と「調製豆乳」は同じ?

食品表示基準の名前は「調製豆乳」で、パックの名称の欄にもこの字で書かれます。「調整」と書かれた記事や売り場の案内を見た時も、名称の欄で種類を確かめると迷いません。

2026年に豆乳の決まりは変わった?

2026年4月の食品表示基準の改正で、豆乳類の定義の書き方が見直されました。豆乳類だけの原材料名の書き方の決まりは削られ、加工食品の共通の決まりで書かれます。3つの名前と大豆固形分の線は、前のままです。

JASマークが無い豆乳は規格に合っていない?

そうとは限りません。農林水産消費安全技術センターの「品質等のJASと格付」では、JASは任意の制度で、格付を受けるかどうかは製造業者などの自由としています。JASマークの無い製品の流通にも、制限は無いとされています。

COMPLENA の場合

ここからは、この記事をまとめた編集部が属する会社の商品の話です。

COMPLENA(コンプリーナ)は、大豆由来のソイプロテインを使った粉末のプロテインで、原材料名の最初は「大豆たんぱく」です。水・ぬるま湯・お湯に溶かして飲む物で、豆乳とは別の食品です。豆乳の代わりにも、食事の代わりにもなりません。

ココア味・抹茶味とも、一部に乳成分・大豆を含みます。原材料はCOMPLENAの栄養設計と原材料のページで確かめられます。

完全食(コンセプト)として、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維を対象に配合しています。脂質・炭水化物・ナトリウムは対象外です。1杯で1日に必要なすべての栄養素がとれるものではなく、普段の食事と組み合わせて使う前提の設計です。

COMPLENA ココア風味の袋

ご注意

妊娠中・授乳中の方、乳幼児・小児のご利用はお控えください(商品パッケージの注意事項に準じます)。通院・入院中の方は、使う前に医師にご相談ください。

食物アレルギーのある方は、お選びの味の原材料名を必ず確かめ、ご利用をお控えください。詳しくはCOMPLENAのよくある質問をご覧ください。

まとめ:違いは大豆固形分と加わる物。パックの名称と原材料名で見分ける

  • 国の決まりでは、豆乳類は豆乳・調製豆乳・豆乳飲料の3つに分かれる。
  • いわゆる無調整豆乳は名称が「豆乳」で、大豆固形分8%以上の物。
  • 調製豆乳は、砂糖類・食塩・植物油脂などを加えた、大豆固形分6%以上の物。
  • 豆乳飲料は、果汁や乳などの風味の原料を加えた物などで、大豆固形分4%以上(果汁入りの一部は2%以上)の物。
  • パックの名称・大豆固形分・原材料名・アレルギー表示で見分けられる。

次に豆乳を買う時は、パックの名称の欄と原材料名の2か所を見てみましょう。

普段の食事と組み合わせる栄養補給も考えたいときは、COMPLENAの商品情報と購入方法をご覧ください。

参考にした資料

この記事は COMPLENA 編集部がまとめました。

ブログに戻る